■大阪人のノリが嫌い
三重県津市で生まれて、
大阪市阿倍野区で育った。
小さい頃から、
大阪人のノリが嫌いだった。
鉄砲で撃たれた「てい」で、
大げさに苦しむフリをする。
ノリツッコミをする。
知らない人でも話しかける。
しかも大声で。
コテコテの関西弁で。
全然、面白くないし、
嫌で嫌でたまらなかった。
「大阪人が二人いると漫才になる」
とよく言うが、
冒頭の「はいどうも〜」しか
出てこない人が大半で、
とてもじゃないが漫才なんて出来ない。
面白い人の数は、
大阪でも東京でも、
比率的には少ない。
■「大阪人以外は認めない」という排他性
公立の小学校だったので、
ほぼ全員が大阪人。
私のような三重県生まれの生徒はおらず、
ほんの少しだけ三重弁が出たら、
「えぇ〜!何それぇ〜!!」と
大きな声で笑われた。
これが、大阪人が嫌いになったきっかけ。
「大阪人以外は認めない」
というような排他性を感じた。
他にも、
ヤクルトファンだと言うと、
「なんで?」と言われるのが、
苦痛で仕方なかった。
関西(大阪)=阪神タイガースという
固定観念がそうさせているのだろう。
12球団もあるのだから、
どこを応援しても良いと思うが、
ここにも排他性を強く感じた。
今でも阪神ファンは嫌いだし、
甲子園でのヤクルト戦は観たくない。
小さい頃はよく観に行っていたが、
試合後にゴミを投げ込まれたり、
嫌な思いをしたことが何度もある。
■関西弁が下手な関西人
そういう幼少期を過ごしたからなのか、
関西弁が下手らしい。
自分では喋れているつもりだったのだが、
同級生やバイト仲間にはバレていた。
「関西弁じゃなかったから、
話しやすかった」
と熊本出身の子に言われたり、
「ずっと関東出身と思ってた」
と大学の友だちに言われたこともある。
32歳で東京に移り住み、
そこで12年間暮らしたが、
「関西出身」とバレたことは一度もない。
上京前に立川談志の落語を聴き込んだ影響か、
自分でもびっくりするくらい、
流暢で自然な標準語が身に付いた。
今は神戸に住んでいるが、
初めて会う人には、
標準語しか出てこない。
神戸という街は、
関西弁がキツくない。
標準語を話す人も多く、
特に私の住んでいる地域は、
半分くらいが標準語の家庭。
とても居心地が良い。
東京は人が多すぎるし、
大阪はノリが合わな過ぎる。
神戸くらいがちょうど良い。
■お金を払って会いに来てくれる関西人は「大好き」
「関西人のお客様には、
どう対応しているのか?」
そう聞かれることもあるが、
全国共通で標準語で対応している。
わざわざお金を払って、
時間を使って会いに来てくれる。
そんな「良い人」は、
大切にしないといけない。
例え関西弁であろうと、
大阪人であろうと、
「大好き」に決まっている。
このスタンスは、
ずっと変わらない。